この手順で作る状態
会社支給のWindows PCをMicrosoft Entra IDへ参加させ、Microsoft Intuneから設定・準拠状態を確認できるようにします。既存PCは利用者プロファイルや業務アプリの確認が必要なため、新規PCと既存PCを同じ手順にしないことがポイントです。
前提条件
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro以上を基本とする。HomeはEntra ID参加の対象外 |
| ライセンス | IntuneとEntra ID P1を含むBusiness Premium等 |
| 利用者 | 原則として個人ごとのMicrosoft 365アカウント |
| 回線 | 初回サインインとアプリ取得が可能な安定した接続 |
| 業務アプリ | CAD、積算、施工管理、VPN、複合機ドライバーを事前確認 |
1. 端末を分類する
登録前にPCを次の3種類へ分けます。
- 新規購入して未使用のPC
- 既存利用中でローカルアカウントを使用するPC
- 共用PC、現場事務所PC、特殊アプリ専用PC
最初の試験端末は、業務アプリをある程度使う一方、停止しても代替できるPCを選びます。
2. 自動登録の対象を限定する
- Intune管理センターでWindows自動登録の設定を開きます。
- MDMユーザースコープを、最初は試験グループに限定します。
- MDM利用条件、探索、準拠URLが既定値であることを確認します。
- 保存後、対象利用者にライセンスが付与されているか確認します。
全員を対象にする前に、端末登録数の制限と個人所有端末の扱いも決めます。
3. 新規PCを登録する
新規PCは初期設定画面から会社アカウントでセットアップする方法を基本とします。Windows Autopilotを利用する場合は、端末を事前登録し、展開プロファイルとアプリ割当を準備します。
登録後、次を確認します。
- Entra IDのデバイス一覧に表示される
- Intuneのすべてのデバイスに表示される
- プライマリユーザーが正しい
- デバイス構成・準拠ポリシーが適用される
- Officeと必要な業務アプリが起動する
4. 既存PCは移行試験を行う
既存PCでは、Entra ID参加後にWindowsの利用者プロファイルが変わる可能性があります。以下を退避・確認します。
- デスクトップ、ドキュメント、ダウンロード
- ブラウザーのお気に入りと保存情報
- Outlookデータと署名
- CAD等のユーザー設定
- ローカル保存された図面・写真
- VPN、証明書、複合機設定
利用者へ返却する前に、標準ユーザーで業務が完結するか確認します。
5. 完了確認
- Entra IDとIntuneの両方に端末が一意に表示される
- 会社所有として分類されている
- BitLocker回復キーが保存されている
- Defenderへオンボードされている
- 最終同期時刻が更新される
- 廃止した旧端末レコードを識別できる
切り戻し
Intuneの廃止、ワイプ、削除は結果が異なります。本番端末では名称だけで判断せず、試験端末で挙動を確認してください。既存PCをEntra IDから切断する場合は、利用可能なローカル管理者が残っていることを先に確認します。